株式会社とLLCってどう違う?

日本のLLC(合同会社)とアメリカのLLCでは税制などの扱いが違います。

アメリカで起業時にLLCが多く用いられるのは、会社としての永続性と有限責任を保ち、法人に課税される連邦法人税を回避できるからです。アメリカではLLCの場合、法人税は課税されず、個人としての所得税のみに課税されます。日本ではLLCに近い法人として「合同会社」がありますが、アメリカのようにパス・スルー課税は適用されません。株式会社と同様に法人税と所得税の両方が課税されます。税制としての優位性はあまりありません。株式会社とLLCを比べた場合、法人としての意思決定や利益配当を出資額によらずに決定できるという点、設立費用が安い点はメリットがありますが、日本では知名度がありません。最初はLLCで起業、株式会社に組織変更する方法もありますが、官報公告費用や登録免許税などが必要となります。

日本で起業するなら、最初から株式会社の設立のほうがよいでしょう。